Photo:masakazu kaneko

タロウです。5/10(木)〜12(土)に平尾のアートスペースFUCAで行われた
zineのイベント「ZINE MEETING@DESIGNING?」。3日間という短い期間に
お越し頂いた皆さん、ありがとうございました。

当日は10zineメンバーによるzineの販売、「求zine」に集まったzineの展示のほか、
cafe&books bibliothequeさんによるアートブック、東京のzineレーベル
ZINE’S MATE」さんによるアジアから集めたzineたちが販売されました。

こうしていろんなzineが並んでみると、それぞれに見た目のデザインやクオリティは
違っていても、自分にとって興味が持てるものや好きなものには共通したものが
あるような気がして、それは新しい発見でした。

メンバーのみんなやお客さんも、それぞれにzineを手に取りながら
「自分も作ってみたい!」という気持ちが浮かんできたんじゃないでしょうか。
みんなでDIYで作った什器や、フライヤー・ポスター用に描いて頂いた
佐々木さんのイラストも好評で、嬉しかったです。

* *

最終日の12日には、ワークショップとトークイベントも。
お昼のワークショップ「何に着目すべきか?」では、デザインジャーナリストの
加藤孝司さんを司会に、加藤さんが東京で主催されている同名のイベントの縮小版を開催。

「学びの場としての福岡という街」、「コミュニティ」をテーマに
10zineメンバー、京都のリサーチ集団RADの皆さん、大学の先生なども参加して
テーマに合わせて選んだ本を持ち寄ってのディスカッションが行われました。
2時間があっという間に感じられるほど、知的好奇心が刺激される時間で
これはとても面白かったです。違うテーマで自分たちでもやってみたいな、と思いました。
加藤さんのzine「いそさん」も、街と人のあり方の一つのモデルを提案されていて
写真も含めてとても素敵な一冊でした。

* *

夜にはZINE’S MATE、書店「ユトレヒト」を主宰されている
江口宏志さんをお招きし、加藤さんとお話するトークイベント
「セレクトブックショップUTRECHTができるまで。リトルプレスの愉しみ」。

ユトレヒトからZINE’S MATEが生まれ、THE TOKYO ART BOOK FAIRになるまでの流れや
zineの許容範囲の広さ、コミュニケーションのありかた、人と人とが交わる場所づくりなど
日本にzineを広く紹介されてきた江口さんならではのお話を聞くことができました。

後半では10zineのメンバーと天神リブロの栗田さんも登壇し、
それぞれのzineの紹介やこれまでの10zineの活動、街との関わり方や
これからについてお話することができました。

僕もメンバーの一人として少しお話させていただいたのですが、
自分たちの周りの「何かを作りたい人」が一歩を踏み出すきっかけとして
zineを作ってみて欲しい、という気持ちが、少しでも伝わっていたら嬉しいです。

* *

こうしたイベントも、zine(と10zine)をみんなで作っていなかったら
生まれていなかった状況で、街にこうした場所が出来つつあることにドキドキしています。
東京からお越しいただいた江口宏志さん、加藤孝司さん、ビブリオテークの石井さん、
リブロの栗田さん、デザイニング展の皆さん、10zineのみんな、お越しいただいた皆さん
本当にありがとうございました。

10zineでは不定期でメンバー募集を行なっています。
募集の際はこのサイトで告知しますので、よろしくお願いします!


<おまけ>
最終日、展示イベント〜トークショーから片づけまでのようす。